マルチーズの歴史と性格とは

マルチーズの歴史

マルチーズを飼っている、もしくはこれから飼いたいと思っている方は、そもそものマルチーズの歴史というのはご存じでしょうか?
人間と最も親しく暮らしている愛玩動物と言われる犬は、世界で700〜800種ほどが存在していると言われています。
その中には、愛玩犬とはまた違う目的で飼われている、狩猟犬や牧羊犬なども存在します。
元々は狩猟犬として飼われていたけれど、長い歴史の中で、一般家庭で飼育がしやすく、愛玩犬として扱いやすく改良された犬種も存在します。
今では一般的に飼育され、人気犬種でもあるトイプードルや柴犬などが分かりやすいところではないでしょうか。
ではマルチーズは?
マルチーズという犬種の歴史はかなり古く、愛玩犬として飼われた犬としては最古の犬種と言われています。
その祖先は紀元前1500年頃、貿易によりイタリアのマルタ島に持ち込まれたといわれ、紀元前300年頃には、“マルチーズ”という名前の記述が残されています。
その後ヨーロッパ中で人気となり、1960年代からは日本でも人気の犬種となりました。

マルチーズの性格


古くから愛玩犬として飼われていた歴史があるだけに、性格は人好きで懐っこく、知的でもあります。
明るい性格で、大胆、遊び好きなところもあるためヤンチャな性格とも言えるでしょう。
従順で飼いやすいともいえますが、小型犬のため幼い頃に散歩や他の犬との交流などの社会化が不足してしまうと、物音など少しの刺激にも吠えてしまうようになるので、注意が必要です。
大きさは、体重が3kg以下と小型な個体が多く、理想とされています。
毛質はストレートで、伸ばすと純白の被毛が特徴的な美しい外観となります。毛色は、真っ白な色が特徴的ですが、レモンがかった色などの毛質も存在します。
柔らかな毛質の為、毛玉になりやすく手入れが大変な面もあるため、家庭犬としては、サマーカットで短くカットしてあげる事をおすすめします。
顔つきは、アーモンド形もしくは丸いクリっとした目が特徴的で、マズルが短めのため、成犬でも幼い印象の顔つきです。
顔周りの毛も身体と同じく伸び続ける犬種です。目頭から鼻にかけて毛が涙で濡れてしまい、毛の色が赤茶色になる“涙ヤケ”といわれる症状が出やすいため、目の周りや口周りはマメにカットしてあげるなどのお手入れが必要となります。

多くの犬種の中でも、比較的初心者でも飼いやすい犬種といえるマルチーズ。
愛くるしい見た目と性格、小さな身体は、日本の住環境にも向いていると言えます。
しかし、小型の愛玩犬だからと言って、お散歩が不要なわけでもありません。
またこまめなお手入れが必要となる面や、どの犬種にも言えますが、初期段階でのしつけが重要になる犬種でもあります。